予定表
ホワイトボードがある。
彼女の予定表だ。
以前も書いたが、まあ、彼女の頭の中では、私達が自分の帰りをしっぽをぶんぶん振り回して待ちわびていると思っているらしく、用事が終わるとものすごい勢いで帰宅する。
なので、帰宅8時とか書いてあっても、5時くらいにはただいまーと帰ってくるわけである。
私達なんかは、用事が終ると帰宅予定時間までは、確実にふらふらするのだが、彼女はそれを一切しない。
むしろ、帰ってこなくてもいいくらいである。
その予定表は、その週の変更はホワイトボードに直接記入、次の週以降の変更は、カレンダーに書くようにしてもらっている。
先々週あたりから、彼女はホワイトボードにテキトーに書くようになった。
ホワイトボードが4月の最終週の予定が書いてあるのに、空いているところに5月何日何時にコンビニ、とかである。
たまたま見かけたので、そこに5月の予定を書くな、カレンダーに書けと注意した。
おぼえがきー
とへらへら笑いながら言った。
覚書するところではないから、カレンダーに書くように言うと、しぶしぶカレンダーに記入したが、ホワイトボードは消さなかった。
彼女は、その辺にあるものになんでも書く。
例えば、薬の袋だったり、私が編み目を間違えないように書いているメモ用紙だったり。
しかも、裏に書く、なーんてことはしない。
思いっきり、私が使っている方の面に書く。
しかも、それは置きっぱなしにされる。
しばらくして、よめちゃーん、私が書いてたメモしらない?とかいう。
お前が書いてたメモじゃねえ、私のメモにあんたが勝手に書いただけだ!といつも思う。
基本ゴミ認定すると私は何でも捨てるので、書いたら持っていけ、捨てられて困るならノートに書けと、いつも言うのだが、ちょいちょいこんな会話になる。
許せないのは、電話してふらふら歩きまわった挙句、手近にマジックしかなかった時だ。
ホワイトボードにマジックで書いたり、そこら辺にあるものに、マジックで書いたり。
あとから、よめちゃん、ホワイトボードが消えんよ?とか言い出す。
消えないんじゃない、消えないやつでお前が書いてたじゃないか!と思うわけだが、いちいち言うとめんどくさいので、
ホワイトボードにマジックで書いたら、消えんやろ、あたりまえやん
とだけいうと
だって、嫁ちゃんならなんでもできるやろー?
へらへら笑いながら言われると、出来てもいらいら度はかなり増す。
それでも、笑顔をキープして文句が言えそうな時は、そのまま続行して、笑顔のままで暴言を吐く。
それができない時は、めちゃ不機嫌そうに置いとって!といって、あとは全無視することにしている。
どっちの場合も、彼女からしたら
そんなふうに言わんでいいやん、もしくは無言退散するのだが。
一回言われたことは、継続しろと思うのは、私の勝手か?
たいした決まり事でもないのに出来ないお前が無能ではないのか?
笑顔でかわせるのは、外だけだ。
家の中は無理だぞ?
すでにお前の評価は外での評価、いい人よねーではなく、何度言ってもわからないどーしよーもない人となっていることを忘れるな。