みつば
私が買ってきて植えていた花を引っこ抜いて、跡地に植えられたものはみつばである。
みつばと言っても三つ葉ではなく
こんなやつである。
土曜日に私はビオトープを作っていた。
あーでもない、こーでもないと試行錯誤を繰り返し、よーやくちょっと違うけどいっか、程度まで作っていたものを出張から帰宅した旦那君に駄目出しをされ、旦那君を巻き込んで作りなおしをしていた。
暇だったらしいお義母さんがやってきた。
またひと言コメント的なことを言っては戻るを繰り返していた。
何度目だったたか。
玄関ではなくお仕事部屋から出てきた。
手には得体のしれないものを持っている。
みつばの花だ。
どーやら、花瓶に活けていたらしい。
なぜに、あの赤いのを花瓶に活けようと思えるのか、私にはその感覚はさっぱりわからないのだが、とにかく彼女は、活けていた。
これさー、いけた時はこのくらいやったのにこーんなんなってて、こーんなんなってたよ!
↑毎回、話がそんな感じである。
対面していないと恐らくさっぱりわからない系だ。
説明すると、短めにつんできていけたのに、わずか数日で10cmほど伸びて、花瓶を置いていたのが棚だったので、伸びてしまって上の棚にあたって、横に上の棚に添うように伸び続けていた、とまあ、そんなことが言いたいらしい。
思わず。
なんでそんな花なのか猫じゃらしになる前なのかわからんようなのいけるかなー?
金魚草とか花咲いてるやん。
いけるならそっちやろーもん
というと。
嫁ちゃんは花に冷たい!冷たすぎるよ!
だって、どーみてもいけるような花じゃないやろ?
旦那君じゃないけど、明らかに草。
ってかさー、花に冷たい前にお義母さんは動物に冷たいよね。
花に冷たいとか言う前に生き物に優しくしなさいよ。
わかりやすくてよかろーもん
↑多分、動物は意志があり自分の都合のいいように動かないのが嫌みたいですね。
まあ、確かに植物は彼女に反抗はしませんので。
黙っていたので、ついでに言いました。
全く違うときに言っても、彼女の心には響きませんからね。
てかさー、お義母さんみつば植えすぎ。
大体、何ヶ所植えとるとよ?
そこら中、みつばって書いたプレートだらけやん!
どーみても草やろ?
私が植えたやつを引っこ抜いてまで植えるもんじゃないよね?
というと、仰天発言をしました。
なんで?
嫁ちゃんが買ってきたタネを植えただけやん!
嫁ちゃんが買ってきたんだよ!
仰天発言です、はい。
あいつ、私のせいにしやがりました。
私は、はっきり覚えています。
11月に
珍しいのもらってきたー!
これね、あんまり売ってないんだって!
〇〇市役所のところにいっぱい生えとるやろ?
あれよ、あれ!
嬉しそうに言っていたのはお前じゃないか!
カチンと来たので続けました。
はあ?私が買ってきた?
ふーん、じゃあ、引っこ抜いていいかいな?
私が買ってきたなら、別にかまわんよね?
私の趣味じゃないのにこれの写真見たからって、種を買おうとすら思いませんけどね!
てかね、もしも種だとしたら、こんなにうえんでよくない?
何ヶ所あると思っとると?
みつばだらけやん?
おかしいやろ?
プランター1つでよくない?
種が余ったけんて、こんだけ植えまくる必要もない。
というと。
多分、自分も覚えてるんでしょうね、自分がもらってきて植えたこと。
唐突にエゴマの話をし始めました。
発芽率が70%って書いてあったのに、全部発芽したんじゃないのかとか。
いつか引っこ抜いてやります。
奴がいない時に。
ただでさえ、気に入らなかったみつば。
タネを買ってきたのが私だと主張するならば、引っこ抜く権利も多少発生しますよね?
あんたが貰ってきた、希少だというから、我慢してましたけど。
違うならいいっすよね。
水曜に天気が良かったら引っこ抜きます。