携帯

朝、彼女が出て行く音を確認してから下に降りる。
今日は、水曜日。
彼女がほぼ一日不在にする素敵な日だ。

トイレに行くと携帯がある。

彼女のだ。

割合、出て行って10分ほどだったので、追いかけるなら、目的地につくまでにはつかまえることができそうな時間ではあった。

どーしょうかなー、である。

旦那は、まだ寝ている。

行くなら今すぐ、であるが、そこまでしてやらんないかんかねー?の世界である。

以前もお客さんの家に携帯を忘れてきたことがあり、その時も後始末的な取りに行く、というのは、私達がやった。

彼女は、いつもやるだけ、である。

あとは、丸投げ。

いつも、いつも、だ。

たまには、自分で責任持ってやれよ!と思うのだが、我感せず。

まー、しばらく考えて、出張の時には、やっぱりいるよなーと答えを出した。

ま、すでに出発してから30分もたっていたし、私は、どこにいってるかよく知らんので、旦那を叩き起こした。

洗濯して、とりあえず出発。

いろんなとこを探しまくった結果、温泉で捕まえたわけだが。

へらへら笑いながら、ごめんねえーとかいうので、生理二日目の私はイラッとして

そんなに忘れるなら首からさげとけ!

といっておいた。
もちろん、笑いながら、である。
真顔で言ったら、またいじけてしまうので、そこは我慢した。

本当に心から、はた迷惑な人である。