おばあちゃん

うちのおばあちゃんは、今年89歳になった。
認知症で、自宅で介護中。
今年、要介護3にレベルアップした。

最後に会ったのは、去年の11月。
引越し先に両親が連れてきてくれた。

その時は絶好調で、しっかり自分の家ではないこと、うちのお義母さんを見て、自分もおばあちゃんなことを棚に上げて、あのおばあちゃんはだれ?と聞いていた。
とりあえず、孫である私と弟ははっきりとわかるらしい。
いつ会っても名前で呼んでくれる。

で、この間、実家のにゃんこを看取るために帰省した時のこと。

帰省した当日は夜遅かったこともあり、おばあちゃんは寝てしまっていたので会わず。

次の日。

私がいても驚くこともなく。

ゆっくりしていきなさい的なことを鹿児島弁でいわれた。

にゃんこをなでなでしていた私におばあちゃんが言った。

ねこちゃんねー、2、3日前から寝てばっかり。
具合が悪いとかいな?

その数分後。

そのねこちゃんは、いい猫やった。
鳴かないし、騒がないし、うるさくすることもなかった。
↑すでに過去形であるが、まあ、まだよかった。

一時間後。

息はしてるのか?

随分ど直球の質問である。
思わず笑ってしまうも、息してるよーと伝えると良かったと答える。

さらに一時間後。

生きちょっとな?(生きてるのか?)

さすがに、どうかとは思うけれど、生きてますよーと答える。

息してるのかあたりから、母親が怒り始める。

まあね、家族ですからね。
そーゆー言い方はどうかと思うけれども。
多分、おばあちゃんは悪気はないんだってことはわかっているけれども。
いらっとはしますよね。

にゃんこは、もう耳が聞こえなかったのが救いではありますが。

亡くなった次の日の朝に埋葬しましたが。
おばあちゃんが死んだとな?といったのだけれど、個人的に死んだと言いたくなかったので、具合が悪いから病院に行ってくるねーと亡骸を連れ出しました。

母親は、おばあちゃんに伝えたほうがいいかと聞いてきたけれど、どうせすぐ忘れるし、死んだ死んだ、と連発されそうだったし、その時には聞きたくなかったので、言わなくていいよといいました。

悪気はない。
うん、多分。

その後はまた、調子がいい時のおばあちゃんに戻って、私に旦那がいることやお義母さんが一緒に住んでいることなどを自分から話してくれて、あー、心配してくれてるんだなーとおもった。

直接言うことはなかったけれど、お父さん(多分、だんなのこと)は迎えに来てくれるのかということをしきりに言っていたので、多分、喧嘩して実家に戻ってきた設定になったんだろうなーと思いつつ。

にゃんこのことがなかったら、も少し話したかったな。