看板

本日からの水曜日は、毎回彼女の帰りは夜になるらしい。

昨日の朝、私に会うなり「嫁ちゃん、私、明日は昼も夜もご飯いらんけんね」と言われた。
挨拶もなしに、とにかく会った瞬間である。
まあ、以前はなんで?とかおかずだけ置いとこうか?とか聞いていたが、最近は面倒なので聞かないことにしている。
あー、そう。わかったとだけ答えて、深く聞かない。
聞いたところで、どうしよっかなーとか嫁ちゃんも一緒に行く?(ショッピングとかではない。彼女が行く?という時は仕事である)とかいいだすので、もう一切聞かないことにしている。
気になる時は大概旦那が何かの拍子に聞いているので、一日の終わりに「明日、お義母さん昼も夜もご飯いらんっていいよったよー」と報告のカタチでお尋ねすれば「あー、なんか明日は、午前中いつもの出張2件行って、昼から○さんのとこ行って、温泉に寄って、酒屋さんのとこ顔出しに行くから、遅くなるって言いよったよ」とこんな形で彼女の動向を知るようにしている。

そして、先週だったか。
毎回、夜9時過ぎにやってくる客がいる。
以前、彼女がお世話になっていた温泉の現責任者。
彼女は、うちの営業時間に来たことはない。
毎回、営業時間外にしか来ない。
そして、私達が何度言っても、お義母さんは「どうぞー、お越しください。待ってますねー♪」みたいな感じで受ける。
語尾に♪か♡でもついてんじゃねーの?ってくらいにウキウキルンルンで受けるんだが、必ず電話を切ったあとに「もー、またMさんやん、すかんねー」とお約束のように言う。
どーせ、すかんねーとか思ってないとやろ?と思うし、手伝うこともしないし、最近では夫婦してスルーである。
もはや、毎回のことなので、何度言っても、その人に対して何か言うわけでもないので、完全にスルーである。

で、この間そのマッサージ中に「温泉にマッサージなくなってから、ちょくちょくきかれるんよー」と言われたらしい。
だから、水曜だけ温泉いこうかな、と。
ちょっと待て、考えようよ。
その温泉にあんたがマッサージに入ってたんだよ?
数ヶ月前まで。
オープンから1年半ほど。
そこの従業員の対応がすごく悪くて、お風呂がウリなのにボイラーも直さず、お客さんが来なくなって、入っている意味ないよねって撤退を決めたのもあなた。
撤退しようかなと考えていた時期に「やっぱり、旅館で高級感のある感じにするなら、お茶くらい出せんといかんよね。出すなら、今、マッサージがある場所で出したいよねと会議で決まった」とか言ってきたのが、そのMさん。
お茶といっても茶道とかのお茶。
たてれるやつもいないのに、きちんと決まってもいない状態で言ってきたのに?
数ヶ月たっても、そんな気配は全く無いけれど。
そんな感じで撤退したのに、Mさんがそう言うから、また水曜だけ入ろっかなーとか言い出した。
エアコンが壊れてるから(オープンしてすぐに壊れて、そのまま放置されてる)休憩室借りて、12時から5時くらいまでやろっかなーとのこと。

旦那君が言った。
俺達は入らんよ?なんで、あそこ辞めたんか忘れたんか?客が相変わらずいない状態で、しかも、できたら売りたいっていう経営者で、いつまで持つかもわからんのに?部屋はつくらんよ?やりたければ自分でやれ。しらん

私も同じである。

本来、経営者として名前が記載されている人は今は亡き人である。
借金が多すぎて、面会謝絶で入院していることになっているが。
社長の名があがっている人は、↑が亡くなったあと、従業員から追い出され、恐らく名古屋に帰った。
その従業員代表的な人がMさんである。
で、そのMさん含め、みんながあの旅館を売りたい。
けれど、オープン2周年とはいえ、50年ほど営業していたとこが倒産して、大したリフォームもしないで営業開始したもんだから、お風呂がメインのところなのにボイラー壊れて、一年以上放置、エアコン壊れて放置。
客が気に入らなければ、従業員の落ち度なのに夜の10時に叩きだしたりと変なところである。

まあ、いいけど。
私には関係ない。

とりあえず、水曜だけ行くんだって。
なんなら、毎日いけばいいやん。
また、ガソリン代がムダとか愚痴りだすんやろ。

ま、看板をね、書いてって言われたわけ。
ブラックボードがあいてるのがあったので、それでいいんじゃないの?って話になったわけ。
で、まあ、水曜だけ、何時から何時。
休憩室でやってるよ的なことを書いてと言われたわけ。
で、書いてほしいことを紙に書いて持って来いっていったわけよ。
どーせ、書いたあとにあれも欲しかったとか言うの、見えてるからさ。
そしたらさ、下半分に地図が書いてあるわけ。
うちの。
聞けば、水曜以外で来る人もいるかもとか言い出すわけよ。
来たい人がいれば、チラシ温泉に置いてるんだから、それあげたらいいやんっていったんだけど。
てか、温泉内の看板に家の地図書いて、わかる人いるの?って感じやし、それ写真にでも撮って、見ながら行くわけ?って感じやん。
そこに地図を書く必要性が全くわからんわけよ。
自分は小さいけん、見えんもんとかすぐ言うのに。
そこに来る奴は、あんたとほぼ変わらんくらいの人しかおらんわ!ってなもんですよ。
で、地図を見た瞬間、書くのは私なので、地図は私はかかんよ!といいました。
そしたら、お義母さんの中では、地図の担当は旦那君やったみたいで、これを入れたら水曜以外でもくるかもーとかいう。
旦那君が一蹴。
「じゃあ、もうかかんでいい!」とかいうので、「かかんでいいなら、私は撤収しますけど?」といって、違うことを始める。
どーせ、書くのは私だし、数日して看板!って叫び出すのはわかっていたので、さっさと終わらせたけどさ。
ぷんすかしながら、お風呂に入って、ご機嫌にありがとーとかいわれてもね。
なんか、やることがおかしいし、やっても意味なくね?みたいな作業をさせるのはホントに、やめてほしい。
やるのはこっち!
あんた、言うだけ。
なら、おとなしくしとけよ!っておもう。